フィリピン人との結婚で知っておきたい「宗教と家族」の価値観の違い
- reingnagao
- 4月1日
- 読了時間: 4分

Re.ing行政書士事務所は、八王子にあるフィリピン人ハーフが代表のフィリピン人専門行政書士事務所です!
皆様の結婚、新生活をスムーズにサポートいたします。
目次
1. 「神様」がいつも隣にいる生活
フィリピン人の約90%以上がキリスト教徒(その多くがカトリック)です。彼らにとって宗教は、単なる週末の習慣ではなく、思考のOSそのものです。
離婚という概念がない: フィリピンには法的な離婚制度がありません(※現在議論中ですが、基本的にはありません)。そのため、「結婚は一生のもの」という覚悟が非常に強いです。
「Bahala na(バハラナ)」の精神: 「神様にお任せ」という意味で、困難に直面しても「最後は神様がなんとかしてくれる」という楽観性を持ちます。日本人からすると「計画性がない」と見えることもありますが、この強靭なメンタリティが彼らの明るさを支えています。
2. 家族は「核家族」ではなく「チーム」である
日本の結婚は「新郎新婦の二人」が主役ですが、フィリピンでは「親、兄弟、いとこ、叔父、叔母」までを含めた拡大家族(Extended Family)がひとつのユニットです。
喜びも悲しみも共有: 誰かが成功すればみんなで祝い、誰かが困ればみんなで助けます。
「家族を助ける」は絶対的な義務: フィリピン人パートナーが日本で働きたいと願う理由の多くは、自分の贅沢のためではなく「家族を支えるため」です。このモチベーションの高さは、日本人側も深く理解しておくべきポイントです。
3. お金の貸し借りは「神様への貯金」?
日本人を最も戸惑わせるのが、金銭感覚の違いです。フィリピンには「Utang na Loob(ウタン・ナ・ローブ)」という、言葉では言い尽くせないほどの「恩義・感謝の負債」という概念があります。
貸すではなく「あげる」: 家族や親戚から「お金を貸して」と言われたとき、彼らは「返ってこなくてもいい、助けるのは当たり前。神様が見ているから」と考えます。
境界線の引き方: 日本人側は「なぜ見ず知らずの親戚まで助けるのか」と不満を抱きがちです。ここでは、パートナーのルーツを尊重しつつ、夫婦の家計を守るための「現実的なルール作り」が不可欠です。
4. 「家族優先」VS「仕事優先」のジレンマ
日本社会は「仕事のために家族が我慢する」場面が多いですが、フィリピン人は「家族のために仕事をする」と考えます。
急な帰国やイベント: 「親戚の結婚式があるから帰国したい」「家族が病気だから仕事を休みたい」といった訴えに対し、日本的な「有給の使いすぎ」「仕事に責任を持て」という理屈はなかなか響きません。
理解の架け橋: 弊社代表もハーフとして母や親族の姿を見てきましたが、彼らにとって家族のピンチを無視することは、自分自身のアイデンティティを否定することに近いのです。
5. 伝統行事とイベントへの情熱
フィリピン人はお祝いごとが大好きです。クリスマス、誕生日、フィエスタ(祭礼)。
ホスピタリティの爆発: 誰でも歓迎し、食べ物を振る舞います。知らない人がパーティに混ざっていても気にしません。
日本の「遠慮」との摩擦: 日本人が静かに過ごしたい時に、親戚が大勢集まって賑やかに過ごす文化は、ストレスの原因になることもあります。お互いの「心地よい距離感」を対話で探る必要があります。
6. まとめ:違いを「間違い」にしないために
宗教や家族観の違いは、どちらかが正しくてどちらかが間違っているわけではありません。単なる「文化のルール」が違うだけです。
フィリピン人のパートナーが持つ、尽きることのない愛情、家族を思う献身、そして神様を信じる前向きな心。これらは、日本の慌ただしい生活の中で忘れがちな「大切な何か」を思い出させてくれます。





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