「お金の貸し借り」の感覚が違う?国際結婚生活を円満に送るコツ
- reingnagao
- 4月8日
- 読了時間: 4分

Re.ing行政書士事務所は、八王子にあるフィリピン人ハーフが代表のフィリピン人専門行政書士事務所です!
皆様の結婚、新生活をスムーズにサポートいたします。
目次
1. フィリピンでは「貸す」ではなく「あげる」が当たり前?
日本人にとって、お金の貸し借りは「親しき仲にも礼儀あり」の最たるものです。
兄弟であっても借りたものは返すのが当然、という教育を受けて育ちます。
しかし、フィリピンの文化では少し感覚が異なります。家族や親しい友人の間で、余裕がある者が困っている者を助けるのは「当然の義務」とされており、受け取る側も「今は助けてもらうが、いつか自分が余裕ができたら誰かを助ける」という循環の中で生きています。
そのため、「いつまでに返す」という契約意識よりも、「お互い様」という感覚が先行するのです。
2. 「助けたことは神様が知っている」という信念
フィリピン人の約9割がカトリック教徒です。彼らの金銭感覚の根底には、「助けたことは神様が見ている(God knows)」という強い信念があります。
以前の調査データでも、フィリピン人女性は「日本人は貸し借りを考えすぎている」と感じているという結果が出ています。
彼女たちの視点では、「助けた見返り(返済)を求めるのは、本当の善行ではない。
神様がその分をいつか返してくれる」という、宗教的な徳積みの側面があるのです。
この「神様が知っているからいいじゃない」というポジティブな(日本人から見れば楽観的な)姿勢が、摩擦の火種となることが少なくありません。
3. 日本人が「裏切られた」と感じてしまうメカニズム
日本人側は、貸したお金が返ってこないと
「約束を破られた」「嘘をつかれた」「愛されているのではなくATMだと思われている」
と、人間性や愛情を疑う方向に思考が向きがちです。(実際にそういう場合もありますが…)
一方でフィリピン人側は、
「今、お金がないから返せないのは仕方ない。なぜ家族なのにそんなに冷たいことを言うのか」と、日本人の「厳格さ」を「愛情の欠如」と捉えてしまいます。
この「約束の重み」と「家族の情」の優先順位のズレが、深刻な夫婦喧嘩に発展するのです。
4. 親戚からの「お金貸して」攻撃をどうかわすか
結婚後、フィリピンに住む親戚から
「病気になった」「学費が足りない」といった送金依頼が頻繁に来ることがあります。
ここで大切なのは、パートナーを責めるのではなく、「二人の生活を守るための防波堤」を一緒に作ることです。
フィリピン人パートナー自身も、断りたくても断れない
「Utang na Loob(恩義・感謝の負債)」という文化的なプレッシャーの中にいます。
日本人側が一方的に「NO」と言うのではなく、パートナーの面子を保ちつつ断る方法を考える必要があります。
5. 円満な生活のための3つの鉄則(ルール作り)
国際結婚生活を長続きさせるために、当事務所では以下の3つのルール作りを推奨しています。
「送金・援助」の月額上限を決める: 感情で決めるのではなく、「毎月〇万円まで」と予算化し、それを超える場合は二人で会議をすることを徹底します。
「貸す」という言葉を使わない: 親戚への援助は「貸す(Loan)」ではなく、最初から「あげる(Gift)」として処理できる金額内に収めます。返ってこないストレスを最初から排除するためです。
収支を透明化する: 日本人側の収入や貯蓄、今後の教育資金などの計画をパートナーに見せ、「今はこれ以上出すと、私たちの将来が危ない」という客観的な事実を共有します。
6. まとめ:金銭感覚の違いは「悪」ではなく「文化」
「お金にルーズだ」と決めつけるのは簡単ですが、それでは解決になりません。
その背景にある「困っている人を放っておかない優しさ」や「神様を信じる心」を理解した上で、日本の現実的な生活とどう折り合いをつけるかが重要です。
Re.ing行政書士事務所は、八王子でフィリピン専門の看板を掲げていますが、手続きだけでなく、こうした「結婚後の生活の知恵」も同時にお伝えしています。
代表自身がフィリピン人ハーフであり、子供のころから両親を見てきました。
両方の感覚を「肌感覚」で知っているからこそ、お二人の間に入って通訳以上の「価値観の翻訳」を行うことが可能です。







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