【事業継続の鍵】建設業許可の事業承継・相続認可制度を解説|M&A後の空白期間を避ける戦略
- reingnagao
- 1月20日
- 読了時間: 5分

はじめに:事業継続の安定性を高めた法改正の恩恵
経営者の高齢化や後継者不足が進む建設業界において、M&Aや相続による「事業承継」は、企業が存続するための重要な戦略となっています。
しかし、令和2年10月1日の建設業法改正以前は、事業承継の際に従来の許可を
廃業⇒承継者が新規取得をする必要がありました。
結果、許可申請から取得までの数ヶ月間、「許可の空白期間」が生じ、その間は500万円以上の工事を請け負えないという致命的な問題がありました。
この問題に対処するため、法改正により「事業承継・相続の認可制度」が新設されました。
本記事では、許可の空白期間を避けて事業をスムーズに継続するための戦略を解説します。複雑な認可手続きは、年間500件以上の相談実績のあるRe.ing行政書士事務所にご相談ください。
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目次
1. 建設業許可における事業承継の課題(旧制度の空白期間)
旧制度では、合併や事業譲渡、相続といった事業承継が行われると、許可の主体が変更されるため、旧主体の許可は自動的に失効しました。
新しい主体が許可を継続して得るためには、新規で申請を行う必要があり、この新規申請の申請準備・審査期間(標準処理期間:約30日〜)中は、
元々あった許可は失効しているため、建設業の活動に空白期間が生じていました。
この空白期間は、大規模な工事の受注を控えざるを得ないなど、事業継続にとって大きな足かせとなっていました。
2. 法改正による事業承継・相続認可制度の概要
令和2年10月1日の建設業法改正により、一定の要件を満たす事業承継について、国土交通大臣または都道府県知事の「認可」を受けることで、従前の許可をそのまま引き継ぐことができるようになりました。
この制度の最大のメリットは、許可の空白期間を生じさせることなく、シームレスに事業を継続できる点にあります。この認可は、許可の主体が変わっても、建設業としての実態が継続していると行政が認める仕組みです。
3. 承継認可の対象となるケース
認可制度の対象となる事業承継は、以下の4つの類型に限定されています。
合併: 許可業者が消滅会社となり、他の許可業者が存続会社となる場合。
分割: 許可業者がその事業を分割し、新たに設立される会社または既存の会社が承継する場合。
事業譲渡: 許可業者がその建設業すべてを他の会社に譲渡する場合。
相続: 個人事業主である許可業者が死亡し、その相続人が事業を承継する場合。
これらの類型に該当する場合でも、認可を受けるためには、承継後も許可要件を満たし続けることが必要です。
4. 承継認可の要件:許可要件の引継ぎと確認資料
認可を受けるための最も重要な要件は、
承継後も、許可の5つの要件(経営業務の管理責任者、専任技術者、財産的基礎、誠実性、営業所)をすべて満たすことです。
経営体制: 承継後の新体制において、許可業種の経験を持つ「常勤役員等」が引き続き配置されること。
技術者: 専任技術者が承継後の営業所にそのまま継続して常勤することが確認できること。
資金力: 承継後の企業が、一般許可なら500万円以上、特定許可なら厳しい4つの基準をクリアできる財産的基礎を有していること。
認可申請時には、これらの要件を証明するための、承継前後の組織図、役員名簿、登記事項証明書、直近の財務諸表など、大量の確認資料の提出が求められます。
5. 認可申請のスケジュールと新規申請との違い
事業承継・相続認可申請の最大の特徴は、承継(合併、分割、事業譲渡、相続)の効力が発生する「前」に認可を受けなければならないという点です。
認可のタイミング: 効力発生日の約2ヶ月〜3ヶ月前に行政庁へ申請します。
新規申請との違い: 新規申請は「許可要件を満たしているか」を審査するのに対し、認可申請は「許可要件を満たしつつ、許可の実態が継続しているか」を審査します。そのため、承継に至る経緯や、承継後の事業継続計画に関する書類作成が特に重要となります。
認可が下りてから承継の効力を発生させることで、法的な空白期間を完璧に回避できます。
6. まとめ:事業承継のプロ、Re.ing行政書士事務所にご相談ください
建設業許可の事業承継・相続認可制度は、企業にとって非常に重要な手続きです。
「M&A後の許可承継を計画しているが、手続きのスケジュールに不安がある」
「相続による許可の引き継ぎを、円滑かつ迅速に行いたい」
「認可申請に必要な、承継後の体制証明書類を確実に作成したい」
私たちRe.ing行政書士事務所は、建設業許可に特化した専門知識と、事業承継に関する最新の法令知識に基づき、税理士や司法書士とも連携しながら、貴社の事業承継を法的に万全の体制でサポートします。
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