【業種別許可ガイド】味だけど奥が深い「石工事」。墓石・間知石から、タイル・とびとの境界線まで
- reingnagao
- 7 日前
- 読了時間: 5分

Re.ing行政書士事務所は八王子にある建設業者サポートに特化した行政書士事務所です。
〇法人設立
〇融資
〇建設業許可
〇特定技能外国人受入れ
など、事業に関わることは何でもご相談ください!
■目次
2.1 具体的な工事内容の例示
2.2 お墓の建立から、お城のような石垣まで
1. はじめに:ただの「石を並べる仕事」じゃない?
こんにちは。八王子のRe.ing行政書士事務所です。
建設業許可29業種を1つずつ解説していくシリーズ、
今回は「石工事(石工事業)」を取り上げます。
「石工事」と聞くと、多くの人が「お墓を建てる石屋さん」を思い浮かべるのではないでしょうか。
もちろんそれも大正解なのですが、建設業許可における石工事の範囲は、実はもっと広くてダイナミックです。
ホテルのエントランスにある高級感あふれる大理石の壁、道路の脇にある立派な石積みの擁壁(ようへき)など、実は街中のいたるところに石工事の技術が隠れています。
だからこそ、外構業者様や造園業者様、リフォーム業者様が「気づかないうちに石工事にあたる作業をしていた」というケースが非常によくあるのです。
今回は、ちょっとマニアックだけど知っておくと武器になる、石工事の中身と境界線についてお話しします。
2. 石工事とは:天然石から擬石まで、石を扱うプロフェッショナル
法律上の定義では、石工事とは「石材(石材に類似するコンクリートブロック及び擬石を含む)の加工又は据付けにより工作物を築造し、又は工作物に石材を取り付ける工事」とされています。
本物の天然石だけでなく、石に似せて作った「擬石(ぎせき)」や、特定のコンクリートブロックを扱う工事もここに含まれるのがポイントです。
2.1 具体的な工事内容の例示
役所の手引き(東京都や神奈川県など)では、以下のような工事が挙げられています。
石貼り工事・石積み工事(壁や床に大理石や御影石を貼る、積むなど)
墓石建立工事(お墓の設置)
石灯籠(いしどうろう)の据付け工事
間知石(けんちいし)積み工事(傾斜地の崩れを防ぐために石を積む、土木的な工事)
石材割text(石材の加工・仕上げ)
2.2 お墓の建立から、お城のような石垣まで
建築の仕上げとしてデザイン的に石を貼る工事から、土木工事のようにガッツリと石を積んで斜面を補強する工事まで、その見た目は多種多様です。これらがすべて「石工事」という1つの枠組みに入っています。
3. ここが一番の難所:「タイル工事」や「とび・土工」との境界線
石工事の許可を申請するときに、
一番行政書士泣かせ(そして社長様も混乱する)なのが、
他業種との切り分けです。現場では同じような作業に見えても、審査では厳しく区別されます。
① 「タイル・れんが・ブロック工事」との違い
一番間違えやすいのがこれです。
石工事:壁や床に貼るものが「天然石」や「擬石」の場合。
タイル・れんが・ブロック工事:貼るものが粘土などを焼いて作った「タイル」の場合。
最近は、一見すると本物の石にしか見えない「エコカラット」のような高機能タイルや、石目調の大型タイルがたくさんありますよね。これらは見た目が石っぽくても、製品としてはタイルなので「タイル工事」になります。何を貼り付けたかで業種が変わるのです。
② 「とび・土工・コンクリート工事」との違い
前回の「とび・土工」でも外構やブロックの話が出てきましたが、ここも重なる部分があります。
石工事:間知石(石材)を積んで擁壁を作る場合。
タイル・れんが・ブロック工事:一般的なコンクリートブロック(CB)を積んで塀や擁壁を作る場合。
とび・土工工事:現場で型枠を組んで生コンクリートを流し込んで(RC造)擁壁を作る場合。
完成した「壁(擁壁)」という目的は同じでも、「何を使ってどう作ったか」で、必要な許可が3つに分かれてしまうのです。
4. 申請時の注意点:石工事単体の「注文書」を見つける難しさ
石工事の許可を「10年の実務経験」で取りたいという場合、最大のハードルは「石工事だけで500万円以上の注文書なんて、滅多にない」という点です。
お墓の建立であれば「墓石一式」で分かりやすいのですが、
建築や外構の現場では、大抵の場合「外構工事一式」や「新築工事一式」の中に、石貼りの作業が含まれているだけです。
これを役所に認めてもらうためには、やっぱり当時の「見積明細(内訳書)」が必要になります。
「石貼り工事:〇〇平米:〇〇円」という内訳をかき集めて、なんとか実務経験の期間を満たしていくという、非常に根気のいる作業になります。
5. まとめ:自社の本当の強みを書類で証明するために
石工事の許可は、決してメジャーな業種ではありません。
それでも、上記のような会社は、所持が必要です。
特に歴史のある石屋さんや、高級ホテル・マンションの左官・石貼りを専門にされている業者様にとっては、会社の信頼を証明する最高の看板になります。
「うちがお墓の工事で出している請求書で、建設業許可はいける?」
「外構の中で石も結構使っているんだけど、石工事の許可も取っておくべき?」
そんな疑問があれば、いつでもお気軽に当事務所へご連絡ください。





コメント