【建設業許可とCCUS】公共工事に備える企業の制度対応
- reingnagao
- 9月22日
- 読了時間: 3分
目次
1. はじめに：なぜ今CCUSが注目されているのか？
2023年以降、建設現場の人材管理において注目されているのが「CCUS（建設キャリアアップシステム）」です。特に公共工事の現場では、CCUS登録が事実上の必須要件になりつつあります。
この記事では、建設業許可とCCUSの基本と、建設業許可取得後の公共工事との関係を分かりやすく解説します。
2. CCUS（建設キャリアアップシステム）とは？
そもそもCCUSとはなんでしょうか、CCUSとは
建設技能者一人ひとりの就業履歴・資格・研修などの情報をクラウドで管理するシステムで、国土交通省が推進しています。
主な目的を
技能者のキャリア形成の支援
適正な賃金・評価体制の構築
労働環境改善
技能継承の基盤整備
としています
元請企業・下請企業の双方が、現場配置される技能者について登録・管理を行うことで、建設業界全体の透明性と安全性を高める狙いがあります。
（建設業界は良くも悪くも緩さがありましたが、このご時世そうもいきません）
3. 建設業許可との関係：制度的にはどう結びついている？
現時点（2025年9月）において、建設業許可の申請・更新においてCCUS登録は関係性がありません。
しかし、以下のような観点から、今後の関連性は高まると見られています
公共工事の現場ではCCUS登録が事実上の参加要件
労務管理体制や施工体制の適正性に関する評価として注視されている
一部の自治体では、総合評価方式の入札における参考資料としてCCUS活用が示される例もあり
そもそも建設業全体で、クリーン化が進んできている
とはいえ、現行の建設業法や政省令上、許可そのものに対する加点や要件化はされていません。（今後はそうなる可能性もあります※あくまで可能性です）
4. 公共工事におけるCCUS登録の運用実態
2023年7月以降、国土交通省が発注する直轄工事では、CCUS登録技能者の配置が求められています。
具体的には
作業員名簿との照合時にCCUS登録者であること
入退場管理や技能確認がデジタル化
元請による適正な下請管理の一環として重視
将来的には、地方自治体発注工事にもこの運用が波及する可能性があり、建設業許可を持つ業者は対応準備を進める必要があります。
5. 許可業者が現場で備えるべき対応とは
現段階での実務対応としては
自社の技能者のCCUS登録状況の確認・登録
下請協力業者にもCCUS登録の協力をお願いする
公共工事案件では、施工体制台帳におけるCCUS登録情報の記載確認
建設業許可業者が今後、経営事項審査や入札対応において競争力を維持するためにも、制度対応の意識を持った労務管理体制が問われる時代になってきています。
（建設業だから…とかいうことは通用しなくなるでしょう）
6. Re.ing行政書士事務所の制度対応サポート
Re.ing行政書士事務所では、
建設業許可の取得・更新・業種追加
CCUS登録支援（ID申請、技能者情報登録代行）
公共工事入札に向けた書類整備サポート
東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の運用傾向の情報提供
など、建設事業者の実務と制度運用をつなぐサポートを提供しています。制度の誤解や対応遅れで機会を逃すことのないよう、正確な制度理解と早めの行動をおすすめします。
お気軽にご相談ください。
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