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【業種別許可ガイド】構造体の骨組みをつくる「鉄筋工事」。加工・組立てから、鋼構造物やとびとの境界線まで

9月28日
読了時間: 5分
Re.ing行政書士事務所

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■目次



1. はじめに:建物の強度を陰で支える「鉄筋工事」


こんにちは。八王子のRe.ing行政書士事務所です。

建設業許可29業種を1つずつ解説していくシリーズ、

今回は、ビルやマンション、住宅の基礎の中に埋まり、完成すると外からは見えなくなるけれど絶対に欠かせない「鉄筋工事(鉄筋工事業)」を取り上げます。


「地震が多い日本において、コンクリート構造物の命綱」と言っても過言ではないのが鉄筋です。

鉄筋屋さんや圧接屋さんから「元請から500万円以上の現場に入るために許可を取ってくれと言われた」「今まで下請で叩いてきた実績で許可が取れるか?」というご相談をよくいただきます。今回はその具体的な工事例や、似ているようで全く違う他業種との境界線について解説します。



2. 鉄筋工事とは:鉄筋を網目のように組み上げるプロの技


法律上の定義では、鉄筋工事とは「棒鋼等の鋼材を加工し、接合し、又は組立てる工事」とされています。

建築物や土木構造物のコンクリート内部に配置される「異形鉄筋(リバー)」などの棒状の鋼材を、加工図通りに切断・曲げ加工し、現場でハッカー(結束工具)を使って結束線で網目のように組み上げる工事全般を指します。


2.1 具体的な工事内容の例示

役所の手引き(東京都や神奈川県など)では、以下のような工事が挙げられています。

  • 鉄筋加工・組立て工事(RC造ビル・マンションの壁・柱・床の鉄筋組立て)

  • 住宅基礎の鉄筋配筋工事

  • 土木構造物の鉄筋工事(橋脚、トンネル、擁壁などの鉄筋組み)

  • ガス圧接工事・鉄筋継手(つぎて)工事

2.2 「鉄筋加工」と「現場組立て・継手」

自社の加工工場で鉄筋を切断・曲げ加工して現場に運ぶ「加工」の段階から、現場で職人さんが手際よく組み上げる「組立て」、そして長い鉄筋同士を熱で接合する「ガス圧接(あっせつ)」まで、これらはすべて鉄筋工事の許可の範囲に含まれます。



3. ここが混同の元:「鋼構造物工事」や「とび・土工」との境界線


鉄筋工事の許可を申請する際、他業種との境界線で特に気をつけるべきポイントが2つあります。


3.1 「鉄骨(鋼構造物)」と「鉄筋」の決定的な違い

名前が似ているため一般の方や開業したての事業者様が混同しやすいのが、前回解説した「鋼構造物工事(鉄骨工事)」です。

  • 鉄筋工事:コンクリートの中に埋め込んで引っ張り強度を高めるための「棒状の鋼材(異形鉄筋など)」を扱う工事。

  • 鋼構造物工事:ビルや工場の骨組みそのものになる「板状・型鋼状の鉄骨(H形鋼、コラムなど)」を扱う工事。

同じ「鉄」を扱う仕事でも、建材の形態と用途が全く異なるため、役所の審査窓口でも厳格に分けられます。


3.2 住宅の「基礎工事」を丸ごと請け負っている場合

ハウスメーカーや工務店から「戸建て住宅の基礎工事一式」を請け負っている外構・基礎業者様の場合どうなるでしょうか。 基礎工事には「穴掘り(土工)」「型枠(大工)」「鉄筋組み(鉄筋)」「生コン打設(とび・土工)」という複数の作業が含まれます。

  • 自社で鉄筋組みだけを専門に請け負っている = 鉄筋工事

  • 重機での掘削から生コン打設まで基礎一式を請け負っている = 主たる金額や作業内容に応じて「とび・土工工事」(または大工・鉄筋のセット)で申請することが一般的です。



4. 申請時の注意点:「鉄筋屋さんの実務経験」をどう証明するか


鉄筋工事の許可を「10年の実務経験」で申請する場合、一番大事なのは「注文書や請求書の品目・工事名の記載」です。


鉄筋屋さんは、ゼネコンや一次下請からの再委託(孫請けなど)で入ることが多く、注文書の件数が非常に多くなりがちです。


その際、書類に「〇〇現場 常用」「〇〇工事 応援」としか書かれていないと、役所から「労働派遣や人工出しと区別がつかない」として実績から排除されてしまいます。


実務経験として100%認めさせるためには、

「〇〇マンション新築工事 鉄筋配筋工事」

「〇〇邸基礎鉄筋加工・組立て一式」といった、


鉄筋の加工や施工を請け負ったことが客観的に証明できる書類を根気強く集める必要があります。

(※「1級・2級建築施工管理技士」や「鉄筋施工技能士」などの国家資格があれば、10年の実務経験を集めることなく、スムーズに技術者要件をクリアできます!)



5. まとめ:見えなくなる場所に宿る確かな技術を許可という形に


コンクリートを打ってしまうと見えなくなる鉄筋だからこそ、その施工品質と信頼性は建物の寿命を左右します。

元請ゼネコン側も、施工体制台帳のチェックやコンプライアンス(法令遵守)の観点から、鉄筋業者様への許可取得要求を年々強めています。


「ずっと下請で配筋工事をやってきたけど、うちの請求書で鉄筋の許可は取れる?」 「ガス圧接メインなんだけど、鉄筋工事の許可で合っている?」


そんな疑問や不安があれば、ぜひ一度当事務所へご相談ください

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